?A 国防総省での取り組み
もともとCALSは国防総省で始まったものであり、陸、海、空、海兵隊でそれぞれ取り組まれている。特に陸海空軍での取り組みは盛んである。国防総省内においてCALSに取り組んでいる主なプログラムとその予算は以下の通りである。
JCALS(Joint CALS)
全軍 1991年から15年 予算 7.5−10億$
内容:アメリカ最大のパイロットプロジェクトであり、米軍の情報管理の基盤となるシステムである。ドキュメントの管理とワークフローマネージメントにより、情報検索にかかる時間を迅速化している。
JEDMICS(Joint Engineering Data Management Information and Control System)
全軍 1989年から継続中 予算 1.94億$
内容:統合工学データ管理情報・制御システム。工学・兵站情報の保存、検索、配付を自動化、規格化する。
CTOL(Catalog Tools On-Line)
全軍 1990年から継続中 予算 3,900万$
内容:工具目録化オンラインのことで、国防総省兵站局サプライセンター、兵站施設、軍事目録施設での目録検索・分類を自動処理する。
ADMAPS(Automated Document Management and Publishing System)
海軍 1991年から8年 予算 800万$
内容:海軍内の自動文書管理・出版システム
IUSS(Integrated Undersea Surveillance System)
海軍 1991年から4年 予算 800万$
内容:統合海中監視システム。海軍のCALSのフェーズである。
FCIM(Flexible CIM)
海軍 1998年をめどに開発中
内容:生産システムの統合化による製造・補修・配送の応答時間を短縮し、プロセス評価モデルをDOD全体で使えるものとし、民需転換を進めようというもの。
このように国防総省では多くのプロジェクトが取り組まれ、高額な予算がつけられてい
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